G.D.FLICKERS IS BACK TOUR
いつものSEが流れてくるのがこんなに待ち遠しく、長く感じられたことはかつてなかったに違いない。メンバーが次々とステージに登場し、最後にJOEさんがステージ中央へ進み出て、「新曲！」と叫んだ。それを合図に１曲目のイントロが。９ヶ月振りのG.D.のライブが始まった。何も考える隙を与えないかのように３曲続けて演奏。�｡曲目が終わって「帰って来たぞ！」とJOEさん。「今日の日をずっと待っていました。ようこそLa-mamaへ！」と言うのももどかしいかのように「楽しんで行って下さい！」と４曲目の「Party Allnight」。息付く間もないとはこういうことか。どんどん行きますとのJOEさんの言葉通りに曲が続く。
去年のツアー以来、あんなにも待ち焦がれていたものが今、La-mamaのステージにある。JOEさんの唄、HAKUEIさんのギター、HARA-chanのギターとコーラス、DEBU-chanのドラム。そしてサポートベーシストに岡本さん。ブランクを感じさせない、アッと言う間の６曲だった。
「久し振りにアイパッチをしてみました」とJOEさん。気合いが入っている証拠だそうだ。HAKUEIさんのリーゼントも。この日は、JOEさんがベルトが白い黒の革ジャン、HARA-chanが薄いブルーのGジャン、HAKUEIさんが黒いシャツ、岡本さんは赤いスーツ。気合いが入っているそうだ。また、こんな感じでツアーはやっていくとのこと。気持ちから、カタチから入らないと、だそうだ。それからMARRYさんのことを少し。MARRYさんが亡くなって一周忌、一年が経って、やっと実感がわいて来たとJOEさん。他のメンバーにはMARRYさんはタメ口だったのに、JOEさんに対しては何故か敬語だったとか。その理由を「俺が怖かったのか、それともカッコ良すぎたのか」と言っいた。そして「アイツの為にも頑張っていくんで、ひとつよろしく。」と言って、MARRYさんの曲「COME IN TO ME」を、それから「My Sweet Room」の２曲を演奏した。「G.D.FLICKERSというバンドをずいぶん昔につくって」とJOEさんが話し出した。良い時も悪い時もやってきて、こんなに長い間、人前に、ステージに立たなかったことはなかったそうだ。今日のライブもお客さんがいなくなっちゃうんじゃないかと心配していたらしい。「イイヤツやん、お前ら。感謝します。」と。そして「いろいろな人に支えられて今日のこのステージを一生忘れません。今日のことはお前らも忘れないで。」と結び、次のライブの告知、そして追加公演(!)の沖縄でのライブの告知、秋に出すマキシシングル発売の告知と新しい事務所のこととかHARA-chanに突っ込まれながらも次々とこれからの予定を発表していった。「いっぱい出します！休まへんで！」と嬉しい言葉も飛び出した。「明日のブギー」にはそんな気持ちがたくさんこもっているのだろう。そして「SECRET GAME」では、サビのところをみんなで歌った。「イイゼ！」と一応の評価をもらったけれど、まだまだ。JOEさんいはく、「初めて見るヒヤカシの人」がいるそうで、「遊びじゃねぇんだよ、こっちはよ！」と、どこかで聞いた事のあるセリフを（笑）。岡本さんと２、３掛け合いをした後に、良い雰囲気なのでもっと良い雰囲気にしましょうと、ちょいとコーラス指導。１フレーズを自ら歌って見本を示した。「簡単ですね。小学校高学年程度の英語です。by原敬二！」とJOEさん。HARA-chanは、「何か素直に喜べない」と苦笑い。しかし、以前は中学校レベルじゃなかったか？レベル下がってないですか？JOEさん（笑）。そして岡本さんにフルと妙なフシ回しで歌われ、「ムード歌謡のようや」と寸評。岡本さんが「次ぎいってみよう！」とHAKUEIさんにフルが、JOEさんが先を歌いだしてしまい、岡本さんが苦笑いする場面もあった。
「あとちょっとです。ロックンロールばかりなので、初めての人も」と話し出したJOEさん。「わかりやすいように」と前置きをして、「ユースクエイクはヘヴィメタルバンドです。TOKYO YANKEESもヘヴィメタルバンドです。スパスパ（SPARK SPARKS）は（ここで一瞬だけ間があいた）若いバンドです。G.D.FLICKERSはロックンロールバンドです。楽しんで下さい。BAD IS FUN！」確かに他のバンドよりは若いけれど...ロックンロールバンドって言ってあげて下さいナ（笑）。
そして「BAD IS FUN」からはラストまで一気に飛ばした。ちょっとポップに「RELATION」熱く「RADIO G.D.」叩き付けるように「戻れない」、そしてラストは「ロックンロールの自殺者」で本編終了。ありがとう！と言いながらLa-mamaの細い花道をメンバー達が楽屋へ戻って行った。たくさんの拍手と声援を受けながら。そしてメンバーが楽屋へと姿を消すのを待つ間でもなくアンコールの声が起こる。数分の後、メンバーが再び登場した。「ありがとう！」「これからも頼んまっせ！」JOEさんのカウントで「Don't Be Cool Down」他２曲。汗なんか拭く暇もない。あっという間だ。アンコール２回目の登場でJOEさんが「俺もいいけど、お前らもいいぜ！」「混沌間違えたゼ！」と（笑）。次は久しぶりの曲、「CHANGES」。若い人もお姉ちゃんもおばちゃんもお兄ちゃんもおじさんも、知っている人も知らない人も、新鮮な感じで聴いて下さいと言っいた。
アンコール３回目。まだ出て来てくれたと本当に嬉しかった。
ここでG.D.のオフィシャルHPの告知。（オフィシャルサイト開設しました、ついに！URLは http://www.gdflickers.com/）楽屋で竹入さん（CHARISMA）に言い忘れてると言われたようで、ここで告知してました。最後の最後に（笑）。
どうもありがとう、とカッコ良く締めて最後の曲に繋げるハズが（DEBU-chanが間違えたのか？）カウントの取り直し。気を取り直して、仕切り直して、メンバー紹介をして、DEBU-chanが再度カウントを取り、「The Second Stage」を。
ライブが始まる前は今までとはどこか（MARRYさんがいないということだけで、もちろん違ってはいるのだが）違ってくるのではないかと思っていたのだけれど、そんなことはなく、違和感を感じない、いや、感じさせないライブだった。それはJOEさんの「あいつの分まで頑張る」という言葉を有言実行してくれたような前向きな力強い、そして再始動のツアー初日に相応しいライブだと思った。