C/W CHARISMA/ベイズ・レイ/CO2/裏切り者/D.D.T/Lady'n Rose
開始時間が約４０分程遅れたせいか、１７：３０スタート予定のG.D.は１８：３０位からとなった。
全７バンド出演。八鹿町町民会館は、固定式座席のホールだった。
幕が開き、いつものSEが流れて、メンバーがステージへ登場。サポートベーシストは、以前もサポートで参加したことのある、アンジーの岡本雅彦さん。でもドラムセットについたのはCHARISMAのLAGERさんだった。１曲目の「BAD IS FUN」が終わって、JOEさんがLAGERさんを紹介。どうやら友情出演ということで、１曲のみの参加のようだ。JOEさんがDEBU-chanを呼び込む。「ようこそ、八鹿町へ！」等とまずは挨拶の言葉。そして、今回のイベントを含めたツアーをサポートベーシストとして参加してくれるアンジーの岡本雅彦さんを紹介した。前日に東京でライブ（ブルー・キャデラック・オーケストラ）をこなしての参加だ。かつてのベーシスト不在時にもサポートしてくれたこともあり、また、MARRYさんとも仲が良かったそうだ。そして２曲目。新曲「明日のブギー」、「地下室の伝言（DEAD・TIME・BLUES）」と続く。そう言えば、この曲の入ったアルバムは岡本さんがサポートしていた時に出したんだった。
広いステージを縦横無尽に駆け回るJOEさん。いや、怪我の心配は後回しにしよう、そう思った。
今回２度目のMC。自らを「町の不良」と紹介していた。そして、八鹿町夏祭りに出演するきっかけとなった但馬の情報誌に巻頭カラーで短文を書いたこと、その記事の末尾に夏祭りに出たいと書いたことから、このイベントに出ることが実現したこと、そのために、たくさんの人が動いてくれたことを話し、お礼の言葉を述べていた。そして、１８歳まで過ごした八鹿町でのことを思ってつくったという「古きドリアン・グレイに」を唄った。大阪で聴くのとはまた違った印象を受けたのは、錯角ではないだろう。ここはJOEさんが育った町なのだから。
それから、新曲を２曲。「ルージュの伝言」を唄い始めた時、一瞬、それとはわからなかった。が、何故か歌詞を知っていて一緒に歌える自分に驚く。サビまで行かないと気付かなかった自分に再度驚く。この迂闊さに思わず苦笑を禁じ得なかった。この曲、というか、ユーミンの曲をカバーするのは色々と難しいことが多いらしいが、これはユーミン直々に許可をくれて実現したとJOEさんが話していた（NEW ALBUMのラストに収録）。
そんなことを話ながら、ライブは後半へ。またもや新曲。以前にもライブでやったこともある「西新宿で」。そして「RELATION」からはお馴染みの曲が続き、ラストは「もっとやさしく」。
アンコールの声と拍手が鳴りやまず、再度登場し、１曲だけのアンコールは「ロックンロールの自殺者」だった。そして、幕が降り、約４５分のライブが終わった。
長かったのか、短かったのか、未だによくわからない不思議な時間。それはまだ、自分の中でMARRYさんのことが理解できていないからだろう。MARRYさんを思う時、未だに型通りな言葉しか出てこない。この喪失感はそう簡単には埋まらない。こんな自分でさえそうなんだから、身近な人たちの心情はいかほどのものか。
それでも。
G.D.はステージに戻って来てくれた。G.D.がステージに戻って来た。
ありがとう。
そして。G.D.の周りの、G.D.を支えているたくさんの方々に感謝を込めて。今回の夏祭りの実行委員会の方々、そして、八鹿町の人たちに感謝を込めて。
ありがとうございました。