１９：２０、予定より２０分押しで始まった。G.D.の約１年半振りの東京ワンマンライブである。SEが始まると、誰からともなく拍手が沸き起こった。やがてメンバーがステージに続々と登場。最後にJOEさんが「ようこそ！」と言いながら登場。１曲目、２曲目とノリのよい馴染みの曲を決めた後の３曲目は「地下室の伝言」。やはりワンマンは良いです。普段聴けないような曲も聴ける。ワンマンならではの楽しみ。それから、本日１回目のMCタイム、まずはJOEさんからのご挨拶。東京ワンマンは自分達メンバーもとても楽しみにしていたので、一緒に楽しみましょうと。それから、しょっちゅう何周年とか、何百回記念だとか記念ライブをしている友だちのバンドがいるという話から突然JOEさんが叫んだ。「１７周年記念ライブ！」そして、DEBU-chanのドラムロール！そしてHARA-chanの一言。「そんなのいつ決まったの？」JOEさんは笑いながら「今」と一言。と言うことで、久々の東京ワンマンライブは突如として「１７周年記念ライブ」となったのでした（笑）。
それからこの日は新曲も披露された。MARRYさんのベースソロから始まる、ルースターズばりのかっこいい曲です。続く曲はまたノリが良く、この時点でもう汗が飛ぶ。「PINK-HIP-GIRL」が終わると何やらステージに椅子が並べられた。どうやらこれが、「MIDNIGHT DEPARTURE」でJOEさんが言っていたという「（MIDNIGHT DEPARTUREを）見てる人だけの秘密」らしい。アコースティックコーナーであった。まずは、JOEさんいはく、「７０年代日本のロックのような、わざと古臭い感じに」アレンジされた「システムの外から」が演奏された。これが、また凄い。もう鳥肌立つくらい。言葉にするととても陳腐になってしまうので、ここではあえて書きません。またどこかでSET LISTに加えてくれることを祈ります。そしてもう１曲は「RELATION」。いつだったか、以前にアコースティックバージョンを聴いたことがあるような気がするが、その時とはまた違った感じだった。途中、間奏でテキーラ！に変わり、各パートのソロとメンバー紹介もあった。このアコースティックコーナー、２曲だけなのが非常に惜しまれます。
そして、ここで次のワンマンライブの告知がされた。今回のワンマンライブは「今年最初の東京ワンマンライブ」で、次の下北沢CLUB Queでのワンマンライブは「今年最後の東京ワンマンライブ」だそうだ。「最初と最後は見とくように」とはJOEさんのお言葉。
ライブも後半に差し掛かり、ボーカルがJOEさんからHAKUEIさんに。「偉い人への手紙」だ。唄う前にみんなの拍手の元、マイクに向かって何か一言という感じになったが、ここは照れてしまうHAKUEIさん。DEBU-chanの方に向かって「いいよ〜」と言い、そのまま唄に。今度はぜひともMCをお願いします。「TOO MUCH HOT CITY」エンディングがまさにHARA-chanの腕の見せ所。別名、HARA-chanいじめ（笑）とも言われていたなぁ〜。今回はさらに気合いが入っているように見受けられました。メンバーのみなさんの。もう、長い長い。途中、HARA-chanが合図確認のため、チラチラとHAKUEIさんの方を見るのだが、HAKUEIさん、合図をなかなか出さず、という場面を見たような気がする（笑）。そんな中、引き続けるHARA-chanの姿に胸をうたれます。でもこのエンディング、かっこいい。
ここでJOEさんが後ろの豹柄の布地を取り去ってピアノの存在を明かし、「昔からの、メンバーと言っても過言ではありません。６人目のメンバー、ストウタカチカ！」とTHE HUNDREDSのタカチカさんを紹介。タカチカさんが参加しての「Paradaise Of The Rockin' World」以降の曲はいつもライブで聴くのとひと味もふた味も違ってくる。タカチカさんのアグレッシブなピアノはG.D.ととても良く合うと思う（あ、何か偉そう 笑）。何と言うか、「THE GREAT ROCK'N' ROLL SHOW」とでも名付けたい感じ。もう終わってしまうんだと気付くのはJOEさんの「サンキュー！ありがと！バイバイ！」という声を聞いた時。本当にあっという間だった。
そして、アンコール。今回はアンコールを３回も出て来て唄ってくれた。１回目のアンコールはこれからのライブスケジュールの告知も。１０／３のCLUB ２４は、元SHADY DOLLSの大矢郁史さんと元SHADY DOLLS、元SOUND APARTMENTの塚本晃さんのユニットflamingo classicsと一緒。もう１つバンドさんが出るのだが、なんと名前が「グラスデッドミシガンズ」という。どこかで聞いたことのあるような名前（笑）。そしてDEBU-chanのカウントで本当に久しぶりに「Second Stage」が始まった。
まだまだ興奮冷めやらず、アンコール２回目。JOEさんがタカチカさんを再度紹介してピアノ入りで２曲。この２曲はピアノが入ると本当に引き立つ。「馬鹿馬鹿しいだろ」のイントロはいいですねぇ〜。タカチカさんのロックンロールピアノ（いいのか、こんな言い方で？）は、最高です。「SECRET GAME」ではJOEさんがフロアにマイクを向けてサビの大合唱。「イケてるやん」「簡単な英語です」とJOEさん。「原敬二作詞！」「イェ〜イ！」
アンコール３回目、テンションは上がりっ放し。DEBU-chanは「ヘイヘイヘイヘイ！」と、JOEさんは「やるぞ！やるぞ！」と叫びながらステージに上がって来た。そして続けざまに２曲演奏して、まるで嵐にでも遭遇してしまったかのような感じを残してステージを降りて行った。
これで全て終了。時間にして約２時間のライブ。長かったような短かったような不思議な感覚が残る。そして、終わった今でも思い出すと思わず頬が弛んでしまうような、激しい中にもそんな感覚を残す楽しいライブだった。